12/26(日) 中山 芝2500m
▼筆者プロフィール▼
有馬記念・有力馬の死角はどこだ!?
過去の戦歴から、有力馬の長所と短所をあばく「出走馬通知表」。馬券購入前にもう一度読んで、有力馬をチェック!
牡5歳 栗東・佐山優厩舎
父:
サッカーボーイ
母:
シュンサクヨシコ(シェイディハイツ)
25戦6勝/菊花賞(G1)、天皇賞・春(G1)、宝塚記念(G1)
復活へ向けて急上昇!
実績は文句ナシ。前走の内容から、走る気を失っていないのも確かだ。問題の状態面も、追い切りで自己ベストに近い52秒6をマークし、明らかに上向いている。4度目のミラクルは、多くの馬が「復活」を果たした有馬記念だ!
JCの反動が心配!?
直線入り口で先頭に並びかけ「もしや」と思わせたジャパンC。最後は内にもたれて失速したが、内容としては上々だった。ただ、当時の出来からすれば少々頑張り過ぎた印象で、今回は上積みどころか反動が出る可能性もある。
牡4歳 美浦・藤沢和雄厩舎
父:
サンデーサイレンス
母:
ローミンレイチェル(マイニング)
14戦6勝/天皇賞・秋(G1)、ジャパンC(G1)
脚質転換で「最強」の域へ
出遅れを喫した天皇賞で抜群の末脚を披露。続くジャパンCでも切れのあるところを見せ、以前のジリっぽさを一掃した。「溜めれば切れる」が本来の姿。サンデー産駒の本領を発揮し始めたとすれば、G1・3連勝も十分に可能だ。
中山コースで末脚不発?
ここ2走以外に昨年の神戸新聞杯でも、仕掛けをワンテンポ遅らせて切れる脚を見せていた。しかし、今度は中山。阪神よりも坂はキツく、東京よりも直線は短くなる。じっくり構えていては末脚不発に終わる恐れがある。
牡7歳 栗東・佐々木晶三厩舎
父:
プレズントタップ
母:
オールダンス(Northern Dancer)
36戦11勝/ジャパンC(G1)、宝塚記念(G1)
主導権は渡さない!
この馬が出走するレースは必ずと言っていいほどスタミナと底力勝負。自ら主導権を握ってレースを作るだけに、他馬の出方とは関係なく得意の展開に持ち込めるのだ。全能力を発揮すれば、他馬につけ込む隙など微塵もない!
遠征帰りで体調不安?
今回は遠征帰り。体調面が不安視される中で、引退レースの予定が急転直下の現役続行となった。「まだ走れる」のも確かだろうが、凱旋門賞、有馬記念を続けて大敗しての種牡馬入りでは印象が悪くなるため、とも考えられる。
牡3歳 北海道・田部和則厩舎
父:
ザグレブ
母:
イセノトウショウ(トウショウボーイ)
13戦7勝/弥生賞(G2)、セントライト記念(G2)、ラジオたんぱ杯2歳S(G3)
勝負根性は超一流
一旦は馬群に沈みかけながら、抜群の勝負根性で2着を確保した前走は見事。折り合いさえつけば少々ペースが速くても踏ん張れるのがこの馬。今回は流れも速くなりそうで、五十嵐騎手にとっては名誉挽回の絶好の機会だ。
自分の競馬に持ち込めない?
「ロブロイを徹底マーク」との話もちらほら。折り合いをつけるだけでひと苦労する馬が、そんな器用な競馬をできるか疑問だ。また、差すロブロイをマークしているようでは、この馬の身上である先行力と終いの粘りが生かせない。
牡3歳 栗東・角居勝彦厩舎
父:
ダンスインザダーク
母:
ディクシースプラッシュ(Dixieland Band)
12戦4勝/菊花賞(G1)
わずか2カ月で頂点へ!
1000万条件を勝った直後に菊花賞を制し、相手が強化されたジャパンCも大健闘。流れに戸惑ったのか、本来の先行策を取れない中での3着は立派だ。今回は前走の経験も生きるはずで、強豪をまとめてなぎ倒すだけの勢いがある。
レースの流れに乗り切れない?
勝負どころでの反応がさほど良いタイプではなく、他馬の動きを見ていては仕掛けのタイミングを逃すことになる。自力勝負型の多い今回は出入りの激しい競馬も予想され、流れに乗り切れずに終わってしまうかもしれない。
牡6歳 栗東・橋口弘次郎厩舎
父:
ダンスインザダーク
母:
ツルマルガール(サッカーボーイ)
31戦7勝/安田記念(G1)
前が止まって直線強襲!
道中は絶望的な位置取りだった昨年の有馬記念。しかし、終いは鋭い脚を使い、2着からは0秒2差の4着。各馬が前のタップを目標に早めに動くような流れなら、この馬の末脚は脅威になる。良馬場で迎えられそうなのも好材料だ。
2500mに不安アリ
鋭い脚を使えるのは中距離まで。2200mの宝塚記念2着2回も、直線半ばまでは差し切る勢いを見せながら、最後は脚が上がってしまった。前が止まる展開は一見向きそうだが、乗り方次第ではスタミナ不足を露呈する可能性もある。
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浅田知広
(あさだともひろ)
1970年埼玉県生まれ。夕刊紙のレース部から競馬データベース会社を経てフリーに。著書に「馬単対策本部」他。優駿、Furlong、サラブレなどに原稿を執筆。