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第18回 「祐一はもっと傲慢になっていい」

 今日は少しキツい言い方をさせてもらう。前回も書いたけど、祐一がサイドビジネスに興味を持っているという片鱗は、会話の中からチラチラと感じてはいた。実は僕も、サイドビジネスへの関心は非常に高いところがあって、去年くらいまでは具体的なプランがあったりもした。いろいろな都合があって、今はとりあえず棚上げしている状態ではあるけれども、夢としてはかなりハッキリした形で抱いている。だから、サイドビジネスで成功する……それは祐一よりも先に実現したいな、と思ってもいる。まあ、祐一の場合、単に「サイドビジネス」という言葉しか出てこないから、まだ単なる憧れの段階なんじゃないかな。

 それよりも、祐一に言いたいのは、サイドビジネスうんぬん言う前にフリーになれ、ということ(笑)。だいたい、「火曜日に調教があるんで」とか「厩舎に所属してるんで、仕事から抜けられない」とか言ってたら、サイドビジネスなんてできるわけがないじゃないか。

 祐一は今のところ、フリーになる必要性を感じていないのかもしれない。それはそれでわからないではないけれども、だったら祐一は今と同じ景色をずっと見続けていたいということなのだろうか。これから先も今と同じ環境の中で、同じ景色を見続けていたら、いくらG1をたくさん勝とうが、どんなに多くの勝ち鞍をあげようが、今までの福永祐一から脱却できないと思う。周りの見方も、もちろん変わらない。あえて言ってしまえば、「お坊ちゃま」のイメージから抜け出せないと思うのだ。

 優等生でいることを否定はしない。それも大切なことなのかもしれない。しかし、どこかに反抗する自分というものを持っていなければ、周りに押し流されてしまうばかりだ。切羽詰ったときというのは、周りは手を貸してくれなかったりするし、結局は自分しか自分を助けることはできないもの。そのときのためにも、強い自分というものを作り上げておくことが必要なのだ。そして、それは若いうちにやっておかなければ、この先、反抗するエネルギーすらなくなってしまうと思う

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後藤騎手写真

福永祐一BORN TO BE WILD