人と馬の結びつきを描いた
競馬ノンフィクション
三度怒った競馬の神様
サラブレッドに魅入られた男たちの物語
河村清明 著
定価1500円+税 二見書房刊
ISBN4-576-03226-7
問い合わせ TEL 03-3219-2316
(二見書房)
      



 KOLで連載中のコラム「心情馬券、1万円“真券勝負”」でおなじみの河村さんの新刊。過去に競馬雑誌に掲載されたものを中心に新たな書き下ろしも含め、競馬に生きる人々の9つの物語が収められている。

 単なる雑誌からの再録にとどまらず、それぞれに追加取材を行ない「追記」が記されているところがミソ。雑誌掲載当時からの競馬界の移り変わり、取材対象の人々のその後人生から、改めて人と馬との結びつきについて考えさせられるのだ。

 サンデーサイレンス亡き後の馬産地の現状、今なおオグリキャップを愛し続ける笠松時代の馬主・小栗孝一氏へのインタビュー、ある家族牧場のダービーへの挑戦物語など、「泣ける話」から「考えさせられる話」までバラエティに富んだ内容は、河村さんが足で稼いだ賜物だ。

 ……個人的な話で恐縮だけど、実はこの本の中には多少なりとも僕も関わらせてもらった取材モノもあったりして、それがもう涙ナシでは読めないんですよ。どんな話かは本編を読んでのお楽しみ。
 競馬って「勝った負けた」だけじゃないんだって。