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第157回
大阪で家族3人を18歳長男が殺傷(11月1日)
〜 お祖母さまは魔女 〜
大学1年生の男が、父と母と弟を刃物で刺した。母は死亡、あとのふたりも重傷。
この大学生には高校1年生の恋人がいて、彼女は彼女で両親殺害するため包丁を買ったところを殺人予備容疑で逮捕された。彼女は「ふたりで暮らしたかった。邪魔な互いの家族全員を殺そうと計画していた」と話している。
この事件を乱暴にまとめると。
| 1. |
男は家族を殺傷したが、女はしなかった。男はやっぱり馬鹿である。 |
| 2. |
殺傷されたのは、すべて犯人の身内。迷惑を被った他人はいなかった。良かった良かった。 |
| 3. |
女子高校生の家族、生きた心地せず。 |
と、乱暴にまとめてオシマイ、それでいいような事件とも思っていた。ところが後日、女子高校生がホームページで猟奇的な日記を公開していたことが判明。何とも重く暗い気分になった。
『禁忌の接吻――婦女子の悦び』という、そのサイト。「命日に降る雨」や「破滅への恋路」などの詩、「内臓狂想曲」と題された日記に加えて、「流血写真館 発熱! 解体ショー」と銘打った5日間にわたるリストカットの実況中継もあったそうな。
彼女が昭和初期に生まれていたら「天下の鬼才」として文学界に名声を轟かせたことは間違いない。しかし悲しいかな、今は21世紀。彼女の吐いた言葉はヴィジュアル系ロックなどからの「借り物」だとわかる。
もちろん、言葉が借り物だからと、彼女が抱えていた感情モロモロまで借り物扱いはしない。本当なら上手く言葉にできないはずの、思春期のモヤモヤ・グジャグジャ・ゲロゲロまで借り物の言葉で語れてしまう時代なんだなあ、またそのモヤモヤ以下略をインターネットで全世界にパフォーマンスできてしまう時代なんだなあと、切なくなっただけ。
ファンタジーS。巧発進コスモキャンドルと拙発進スイープトウショウ、初手から数馬身差。コスモの鞍上は長谷川浩大19歳、あまりの好発に「あららら」と自身が戸惑ってる風で初々しかった。そこへいくと角田晃一32歳はさすがの度胸で大外一気。と言うか、優勝インタビューで「スタートで出し過ぎるよりも、ゆったり競馬をさせてあげたい」と肯定していたから、ちょっと驚いた。
スイープトウショウは美少女である。
どっこい、ツルマルガールも美少女である。タイプは全然違うけど。
とか言いつつ、末脚の破壊力に絶大なる自信を持つ競馬は同タイプ。前が壁になったシスター、大外をカッ飛んできたスイープ、今回は明暗を分けたものの、さて次の対戦はどうか。燃えるライバル関係を築いてほしいが、そこは2歳牝馬、彼女たちの人生にまだまだ何が待ち受けているやら。これはもう、祈るほかなし。
10年前、20年前、スイープ&ツルマルのルックスや末脚や未来を熱く語ろうとすれば、競馬好きの知人友人を探すしかなかった。インターネットや携帯電話の普及がなければ、今でも多くの競馬者がひとり孤独に「スイープ頑張れ。せめて来年の春まで」などと願っていたはずだ。今は、ごく簡単に「スイープなんて早熟さ」とか「何の何の。同じエンドスウィープ産駒のサウスヴィグラスを見よ」とか語り合える。素晴らしい。
ただ、人間がそれぞれ抱える外界への違和感、世界への疎外感なんてのは、インターネットを使おうが携帯電話を使おうがどうにもならないほどに重い。それを忘れてはならない。
筆者が11番人気サマンサトウショウから勝負して3着、悶絶したマイルCSは90年だから、もう13年も前の話。サマンサの娘がタバサトウショウという名前で出てきた時は、感激した。ひとりしみじみと、スイープの活躍を願う。
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