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 栗東トレセン発のマル秘厩舎ナマ情報をお届け

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 グリーンチャンネルのキャスターに加え、『週刊競馬ブック』の『栗東厩舎探訪記』連載などでも活躍中の芦谷有香が、栗東の有力馬を取材。豊富な取材量に加え、「ポイント」では、レースに行っての展開面など多岐に渡って分析、時には厳しいコメントも交え、予想に役立つ情報を提供している。

 調教師や騎手などから多くのコメント・情報をゲットして読み応え十分のレポートを提出してくれる芦谷さん。自分なりの解釈でポイントをきちんと伝えてくれます。そして、何より原稿全体に流れる温かみが、このコーナー全体をさらに映えるものにしているのかもしれません。とにかく優しさと厳しさを織り交ぜて、的を得た情報を届けてくれますよ!


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直前厩舎情報<関西>
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ジャパンC(G1)
   有力馬レポート
> ネオユニヴァース
> タップダンスシチー
ジャパンCダート(G1)
   有力馬レポート
> アドマイヤドン
> サイレントディール

ジャパンC(G1) 日曜・東京10R 芝2400m
ネオユニヴァース


 三冠はならなかったが、デムーロ騎手は「菊花賞は馬にとっていい経験になった」という。3000mという距離のせいか「馬がおとなしかった」らしいが、それよりも「1角でも3角でも外に振られた」そうで、枠が違えば……と、ほぞをかむ思いもしたようだ。
 その後も順調に調整され、瀬戸口師は「立ちあがる回数が増えた」と笑う。元気な証拠なんだそうだ。今週水曜の追い切りも、角馬場で立ちあがった後、馬場入り。またがったデムーロ騎手は「馬場が悪かったから馬は速く感じてはいないだろうけど、動きもとても良かったし、何よりリラックスしていた」という。時計的には調教師の指示より少し速くなったようだが「見せムチで追っただけ」で、それだけ動いたのだった。
 ただ、デムーロ騎手は「菊花賞のリベンジを果たしたい」、「外国馬に比べて地の利がある」としながらも「馬にとっていい“挑戦”になる」という言い方もする。そして「ダービーと同じような馬場になって欲しい」とも。雨が降っての、時計がかかるコンディションになってほしいようだ。瀬戸口師も「(メンバーを見て)壁が厚いような気がする」と、チラリとこぼした。
 状態に関しては、師は「心配してることがない」ぐらいいいし、デムーロ騎手も「この馬はいつもいい」という。彼が特にライバル視しているのは「外国馬ならジョハー、日本の馬はザッツザプレンティとシンボリクリスエス」だそうだ。週間予報では、天空はネオに味方しそうだが。
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タップダンスシチー


 昨年の有馬記念を沸かせて以降も力をつけているのは歴然としていた事実で、京都大賞典を快勝。一介の逃げ馬ではなく、佐藤騎手も「みんなが思っているほどハナに行きたい馬ではないのに、物見をしながらもよく粘ってくれた」と、パートナーの成長に目を細めている。
 天皇賞に向かわずここへ照準を絞ったのは佐々木師の思惑からで、「G1制覇に、あと1馬身が足りない。それを詰められるようにと間隔を空けた」ため。追い切りはCWで7ハロンから単走で追われ、96秒1−81秒1−53秒9−13秒3。「かなり上積みがあり、ピークに近づいている」という。「前走後は心臓の動きも(獣医に)太鼓判を押してもらえたほど」状態がいいそうだ。
 気になるのは天気で、跳びの綺麗な馬なのに、週末は雨の予報。佐々木師は「滑るような馬場はだめだけど、有馬記念時のような馬場なら大丈夫」とのこと。佐藤騎手も「Cコースに替わるのはプラス。それよりもこの馬自身のペースで競馬ができれば」と言葉に力を込める。位置取りは「好位が理想」のようだ。
 心配な点をあげるとしたら、当日の落ち着きだ。前走時のパドックでは落ち着いていたが、いつもはデビュー時から二人引き。パドックに入った瞬間から気負ってしまうようだ。ひとりで引っ張れるようなら「見苦しい競馬にはならない」と、佐々木師が口元を引き締めながら語ったのが印象的だった。
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ジャパンCダート(G1) 土曜・東京11R ダ2100m
アドマイヤドン


 休養明けから3連勝。JBCも完璧なまでの勝利だった。ゴールへと導いた安藤勝己騎手は「ラクに勝てた」と、微笑みながら下馬したものだ。また、「まだフワフワして走ってるところがある。それでいてラクに強い勝ち方をした」と、まだまだ底知れぬ力を秘めていることを示唆していた。
 以前は強さとモロさが同居したような馬だったが、松田博資師によると「体が丈夫になったことと、気性的にも強くなった」ことが成績に結びついているそうだ。
 前走後も変わりなく順調に調整され、追い切りにしても「跳びの大きな馬なのに、馬場が悪かったから終いはかかっているけど動きは良かった」と、満足気。しかも「不安は何もない」という。
 ジャパンCダートのあとは有馬記念に向かう予定である。そして来年はドバイWCへと、夢は広がる一方だ。まずはここで外国馬や新たなライバル、サイレントディールらを相手にどう戦うか。いや、陣営にとっては、どんな勝ち方をするのか、が焦点になっているかもしれない。松田師は「自信を持って臨む」と、力強く放っていた。
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サイレントディール


 武蔵野Sは圧巻だった。休養明けに加えて初めてのダート。それでも能力と姉のトゥザヴィクトリーがダートを走っていることから人気し、単勝3.8倍以上の強い勝ちっぷり。池江師は「古馬との競馬でよく走ってくれた」と、満面の笑みを称えた。
 ダート路線へ向かったのは、菊花賞トライアルに間に合わなかったため。ダービーのあと放牧に出て、その後の調整が遅れたからだった。だが、それがこの馬の新しい面を引き出すことに繋がったわけだ。前走後も「カイ食いはしっかりし、身が入ってきたし毛ヅヤも良く、前走時より数段いい」らしい。何より春に比べて、「筋肉が盛り上がった体になり、精神面でも落ち着いてどっしりしてきた」そうだ。
 追い切りはCコースで。馬場は前日の降雨のせいで重いコンディション。開場と同時に追い、82秒3−52秒8−39秒3−12秒9。速くはない時計だが馬場のせいであり、「直線に向いてスーッと駆けてきたし順調」だと、状態の良さを強調していた。
 距離に関しては不安があろうはずがなく、今回の課題は「前走に比べてメンバーが一枚も二枚も強くなるのでどう対応するか」だ。しかし、「スピードがあるのでそれを生かせたら」と希望に胸を膨らませてもいる。結果によっては来年、ドバイWCなどへの夢が広がるからだ。姉に続けるか、陣営の期待は高まっている。
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筆者プロフィール
芦谷有香 (あしや ゆか)
グリーンチャンネル「明日のレース分析」、「中央競馬中継ウエスト(日曜午後)」キャスター。 週刊競馬ブック 『芦谷有香の栗東厩舎探訪記』、毎日新聞(大阪) 土曜日夕刊 『たてがみなびかせ』 、大井競馬レーシングプログラムでエッセイを連載中。更に昨年からはカジュアルプランド「カバルッチオ」をプロデュースするなど、多方面で活躍中。

「Ashiya Club」 http://ashiya_club.pinky.ne.jp/



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