プロフィール
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河村 清明 (かわむら きよあき)
昭和37年、山口県生まれ。北海道大学文学部卒業。
会社勤めを辞めた平成8年に「優駿エッセイ賞」を受賞、以降、馬産地での取材活動を中心に執筆活動を展開している。現在も、月に一度は北海道へ足を運ぶ生活が続く。
主な著書に『馬産地ビジネス』『JRAディープ・インサイド』『三度怒った競馬の神様』など。7月からは原作を手がける競馬マンガ「ウイニング・チケット」が週刊『ヤングマガジン』(講談社)にて連載開始となる。
東京都府中市在住。

 

著書
『馬産地放浪記』
(イースト・プレス刊)
『三度怒った競馬の神様』
(二見書房刊)
『JRA ディープ・インサイド−知られざる「競馬主催者」の素顔』
(イースト・プレス刊)
『馬産地ビジネス−知られざる「競馬業界」の裏側』
(イースト・プレス刊)
『蹄跡に刻む夢―仔馬と過ごした2年間』
(メディアファクトリー刊)

『馬産地放浪記 −寝ても覚めても馬ばかり−』『馬産地放浪記 −寝ても覚めても馬ばかり−』
99年4月〜03年8月にKOLで連載していた「寝ても覚めても馬ばかり」から、主に馬産地に関するものを中心に抜粋。ファンとしての視点を常に忘れない河村さんならではの競馬に対する愛情のこもった原稿がもりだくさんな一冊。

馬産地応援!1万円真券勝負!


SAMPLE
先週の狙い馬 マイネカンナ  6月17日 函館5R  2歳新馬
マイネペローラ6月17日  福島5R  2歳新馬
いよいよ新馬戦が始まる。僕はもうPOGをやめてしまったが、
それでも心落ち着かないのがこの季節である。
新馬といえば、応援するマイネル軍団の出番だろう。
マイネカンナ、マイネペローラ、2頭の牝馬を狙ってみたい。
                               (6月16日の原稿より)

ファイル#01スタートダッシュは2歳牝馬で

 

ファイト01

馬券

残念

2006年6月17日 函館5R
2歳新馬 芝1000m
1着 ローレルゲレイロ
2着 マイネカンナ
3着 イデアーレ
#

単勝 (5) 180円
複勝 (5) 100円(9) 120円
(1) 150円
枠連 (5-8) 400円
馬連 (5-9) 350円
馬単 (5-9) 580円
3連複 (1-5-9) 520円

購入金額
馬連
5-9
500円
馬連
7-9
500円
レース収支 +750円
トータル収支 +750円

初手は慎重に

 新しい企画に変わった時はいつも同じだが、「今週だけは絶対に勝ちたい!」と強く思う。せっかくのリニューアルを的中馬券で祝いたいと、やはり願わないわけにはいかない。その気持ちは、読者の皆さんにもわかってもらえるはずだ。

 ただ、そうした気持ちとは裏腹に、仕事を抱えての忙しい週末になった。月曜までに原稿用紙で20枚を書かねばならず、自分の執筆ペースを考えると、「土日とも馬券に集中する」のは難しそうだった。

 ――なら土曜日に快勝を決めて、日曜は仕事に打ち込もう。
  土曜の朝、起きてすぐにそんな皮算用をはじいた。金曜日に発表した「狙い馬」の2頭が、共に土曜の出走だったことも、僕の仕事には好都合だったかもしれない。

 その土曜日、気合いを入れるために東京競馬場へ向かい、まずは函館5レースのオッズを見つめた。「狙い馬」の一頭・マイネカンナは、単勝2.5倍の1番人気になっていた。
  初手は慎重に――。
  そんな言葉が、目の前に浮かんでは消えていった。

 いかなるギャンブルであっても、この格言は当てはまる。最初の勝負をいい加減に考えてはずしてしまうと、ツキは逃げてしまい、おおよそその日の結果はアウトになる。だから、いわゆる「飛び込み自殺」などの行為はぜったいに避けなければならない。
  一方で、配当はともかく、最初の馬券が当たると上昇機運に乗れることが多い。とりわけ僕にはその傾向が強い。

 だから、まずは慎重に「当てる」必要があった。
  マイネカンナはBRFの調教でも動いており、単勝を買ってもよかったが、さて夏競馬を迎えてわが運気がどのような状態か、軽く1000円で試してみることにした。マイネカンナから人気どころへ馬連を2点買って、様子を見ようと思ったのだ。
  すると、これが吉と出た。

 素早いスタートから先手を取って、ローレルゲレイロは楽々と逃げ切った。マイネカンナもよく走ったが、今日は2着が精一杯だった。
  1000円を投資して、配当が1750円。ずいぶんしょぼい馬券に感じるかもしれないが、あくまで「様子見」の一枚だったから、この結果でかまわない。むしろ、マイネカンナが2着になったことで、自分のツキを感じた。馬連を買って1着に来られては、次の狙い馬も同じ「マイネル勢」だけに、単勝が買いにくくなってしまうではないか。
  なかなかの出だしに、一人でニヤニヤしながら、馬券を払い戻した。

 

 

ファイト01

馬券

残念

2006年6月17日 福島5R
2歳新馬 芝1000m
1着 マイネペローラ
2着 アラバマ
3着 マイネバイレ
#

単勝 (11) 330円
複勝 (11) 160円(1) 260円
(14) 310円
枠連 (1-7) 1240円
馬連 (1-11) 1250円
馬単 (11-1) 2070円
3連複 (1-11-14) 4920円

購入金額
単勝
11
10700円
レース収支 +24610円
トータル収支 +25360円

持ち金すべてを転がす

 福島5レースのパドックはすぐに始まった。
 各馬の様子よりもオッズが気になって仕方なく、8番のサクラワイズと11番・マイネペローラが1番人気を競う形だと知った。しかし、徐々に8番の単勝が売れ始めた。
  ――よしよし……。
  さきほどのマイネカンナが2着して、ペローラの1着を信じて疑わない僕は、どうにも嬉しくて仕方がなかった。

 念のために返し馬を確認してから単勝を買った。さっきの函館5レースの払い戻しも含めて、持ち金のすべてを転がしてみようと、1万と700円を投入した。

 狙いのとおりマイネペローラは強かった。閑散とした東京競馬場のスタンドで、僕は一人で大声を張り上げていた。
  ただ、驚いたのは配当である。買った時には3.8倍あったはずだが、いざ確定してみると3.3倍……。当たったのに、この下がり方には、ちょっと損した気分になった。

 計算すると、この2レースで2万5000円のプラスを計上している。さらに転がしてもよかったのだが、最初に書いたとおり、リニューアル1回目だから、今週だけはなんとしてもプラスで終わりたい。
  だから、さっさと家に戻ることにした。いわゆる「勝ち逃げ」という奴である。
  読者の皆さんの期待を裏切る形になるが、僕にも生活がかかっているのだから仕方がない。

 

 

ファイト03

馬券

残念

2006年6月18日 福島5R
2歳新馬 芝1200m
1着 クーヴェルチュール
2着 マイネヴェロナ
3着 イントゥザサン
#

単勝 (6) 220円
複勝 (6) 120円(10) 150円
(8) 160円
枠連 (5-7) 420円
馬連 (6-10) 490円
馬単 (6-10) 740円
3連複 (6-8-10) 940円

購入金額
馬連
6-8
2000円
馬連
6-10
2000円
馬連
8-10
2000円
レース収支 +3800円
トータル収支 +29160円

勝った翌日の「もう一丁」

 本当は上の2レースで終わるはずだったのだ。
  しかし、勝った翌日はどうしても「もう一丁」との気分になってしまう。朝起きると、また馬券を買いたくなっていた。
  あらためて前日を振り返れば、「マイネル」「2歳牝馬」が今週のラッキーワードかもしれなかった。そう思って新聞を見ると、福島の5レース(2歳新馬戦)にマイネヴェロナがいるではないか。
  ――せっかくツイているのだから、ここはもうひと勝負……。

  結局、儲けの端数である5000円程度を投入することにした。人気の2頭を絡めて、2000円ずつ3頭の馬連ボックスを買ってみたのだ。
  すると、またしても的中したではないか!
  配当は安いが、やはりツキは続いていたようだ。
  上々のスタートを切ることができて、これで仕事にも集中できそうな気がした。さっさと原稿を終わらせて、夜はジーコ・ジャパンを応援することにしよう。
  やっぱり、この時期の馬券は新馬戦にかぎる。

 

センターライン

 

6月17・18日分
買ったレース
3レース(累計3レース)
今週の収支
+29,160円 今週の勝敗 3勝
トータル収支
+29,160円 トータル勝敗 3戦3勝

 


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