
馬体の系統学とは?
競走馬エージェントが診断する馬体データ
競走馬エージェント(馬主さんや厩舎から競走馬の仕入れを任される相馬のプロ)が、競走馬の「馬体データ」を提供します。血統が馬体を決め、馬体が競走馬の能力の傾向を決める-そんな馬体の系統を探ることで、出走馬から今回の条件に最も適した馬体を見つけだします。例えば、スペシャルウィークは父サンデーサイレンスと飛節の角度が激似(柴田氏談)なので、ダービー・ジャパンカップを制する活躍につながりました。多くのSS産駒からスペシャルウィークやディープインパクトが成功を収めたのは、馬体が日本競馬(特に東京芝コース)に適していたからといえるのです。
提供される馬体データは「ツナギの角度・ツナギの長さ・飛節・脚の長さ・柔軟性」の5種類。それぞれ今回の条件にあえばカラーリングされるため、適性のある馬が一目でわかります。さらに今回のレースに適した馬から順に予想印◎○▲△が付くので、誰でも簡単に馬体を見極めることできます。
指数の内容・使い方

平安S(G3) 京都・日曜11R ダ1800m
| ベストの馬体 | ||||
| 普 | 長 | 普 | 細 | 普 |
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||||
| ◎(3)エスポワールシチー | 普 | 普 | 普 | 細 | 柔 |
| ○(9)サンライズバッカス | 普 | 普 | 普 | 普 | 普 |
| ▲(15)ロールオブザダイス | 普 | 普 | 立 | 細 | 普 |
| △(2)ワンダースピード | 立 | 長 | 普 | 普 | 普 |
| △(12)ダークメッセージ | 普 | 短 | 立 | 普 | 柔 |
◎エスポワールシチーは未勝利戦を脱出するのに時間が掛かったが、それは芝のレースに使われていたから。この馬の骨格などを考慮すると、そこに適性を見出していたのも否定はできない。父ゴールドアリュールもそうだったが、この馬自身もダート馬にしては線が細い。しかしこの血はやはりダートで真価を発揮するようだ。ダートに矛先を変えてからの4連勝がいずれも圧勝である事からも良くわかる。ここは重賞挑戦になるが、馬場の軽い京都で55キロならスピードで圧倒できそうだ。
相手は実績馬サンライズバッカスが筆頭。この相手なら58キロでも崩れるわけにはいかない。あとは一旦躓いたが、こちらも充実しているロールオブザダイスの巻き返し、実績馬ワンダースピード、相手なりに走る印象のダークメッセージまでを押さえておきたい。
| 買い目 | |
馬連(4点) |
3軸流し ⇒2、9、12、15 |
馬単(4点) |
3軸流し ⇒2、9、12、15 |
3連単(36点) |
1頭軸マルチ 3軸⇒2、9、12、15 |
アメリカJCC(G2) 中山・日曜11R 芝2200m
| ベストの馬体 | ||||
| 立 | 長 | 普 | 普 | 硬 |
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||||
| ◎(8)ドットコム | 普 | 普 | 普 | 普 | 普 |
| ○(6)エアシェイディ | 立 | 普 | 普 | 普 | 硬 |
| ▲(10)グラスボンバー | 普 | 普 | 普 | 普 | 柔 |
| △(3)ネヴァブション | 普 | 長 | 普 | 普 | 普 |
| △(7)トウショウシロッコ | 寝 | 普 | 普 | 普 | 普 |
中山は明日も道悪が残りそう。狙いはパワータイプやツナギが立っていて前肢の掻き込みが強い馬になる。
本命はドットコム。元々ダートで走っていたように、パワー溢れる走りをする馬。馬場が渋った時は良く走るし、最近では馬体もグンと良くなって、馬場が良くても芝で好走できるまでに成長した。今の状態ならこのメンバーに入っても通用するはずだ。
相手は実績馬エアシェイディが筆頭。体型的にもツナギが立っていて筋肉が硬いので、この条件に合っていそうだ。
あとは時計掛かる馬場に強いグラスボンバー、1ハロンでも距離が延びるのが良いネヴァブション、前走の勝ちっぷりが目立ったトウショウシロッコあたりまで。
| 買い目 | |
馬連(4点)
|
8軸流し ⇒3、6、7、10 |
馬単(4点)
|
8軸流し ⇒3、6、7、10 |
3連単(36点)
|
1頭軸マルチ 8軸⇒3、6、7、10 |
伏見S 京都・日曜10R 芝1400m
| ベストの馬体 | ||||
| 普 | 普 | 曲 | 細 | 柔 |
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||||
| ◎(9)トレノジュビリー | 寝 | 短 | 立 | 普 | 普 |
| ○(13)エーシンアロー | 普 | 短 | 普 | 普 | 普 |
| ▲(4)マッハジュウクン | 普 | 普 | 曲 | 普 | 普 |
| △(3)ヘッドライナー | 普 | 普 | 普 | 普 | 普 |
| △(15)ピサノアルハンブラ | 普 | 普 | 立 | 普 | 普 |
今の京都芝コースは前に行った馬と内枠の馬が有利。2つとも材料が揃っている場合は期待大だ。
本命はトレノジュビリー。このメンバーなら前に付けるこの馬にとって楽な展開になるはず。また、前走内容も秀逸で、昇級しても十分通じるだけのものは持っている。力的にもこのメンバーなら十分足りるし、チャンスは十分。
エーシンアローは軽い馬場が合うし、この距離もベスト。クラス2走目の前進に期待。あとはスンナリ先行できた時に怖いマッハジュウクン、ヘッドライナー、ピサノアルハンブラあたりも視野には入れておきたい。
| 買い目 | |
馬連(4点) |
9軸流し ⇒3、4、13、15 |
馬単(4点) |
9軸流し ⇒3、4、13、15 |
3連単(36点) |
1頭軸マルチ 9軸⇒3、4、13、15 |
筆者プロフィール:柴田英次(しばた えいじ)

競走馬エージェントとして国内外で活躍。日本のセリはもちろんのこと、時間の許す限り世界のセリを見て回り、これぞと思う馬をセリ落としてくる。日本の競馬に適した馬を発掘するのが得意で、豊富な血統知識を背景にしたその相馬眼は業界関係者から一目置かれている。著書に「POGの極」(東邦出版)。また、競馬雑誌「サラブレ」(エンターブレイン)にて07年1月号~、「馬体の系統学」を連載している。